まだまだ寒さが肌を刺す3月。東京では春の陽気がニュースで報道される中われらが秋田では朝にマイナス4度を記録した。
そんな中みなさんはハクキンカイロをご存じだろうか。
キャンプ・釣り・バイクなどの体が冷え込むアクティビティを趣味としている方は耳にしたことがあるかもしれないし、父母もしくは祖父母が使っていた!なんてこともあるかもしれない。
そう昔ながらの燃料式カイロである。
ハクキンカイロの圧倒的スペック
ハクキンカイロは使い捨てカイロの13倍暖かいのだ。
使い捨てカイロの平均温度が53度程度と言われているので13倍の650度だー!!という話ではないので安心してほしい。
熱量(カロリー)が13倍という事だ。とにかくクソ暖かい。いや熱い。
ハクキンカイロの火口といわれる部分は130度にも到達するが蓋をしてなおかつスリーブに入れるものなので安心してくれ。
燃料であるベンジンを25㏄入れるだけで24時間....とメーカーは謳ってはいるが僕の体感だと18時間ぐらいしかもたないが十分すぎる。
とにかくの俺のお墨付き
ハクキンカイロは南極観測隊の方々が携帯していたので実績は十分すぎる。正直見た目もカッコいい。
とにかくこいつにはバイクツーリングでも外仕事でも本当に助けられた。
自分は動かず風だけ浴び続けるバイクは体温が奪われて寒さとの闘いである。冷えると腹を下すし、体温が低下すると手足がかじかんで動きづらくなり『いざ』という操作に支障がでては危険である。そこでほっかほかのハクキンを腰や首などにあてがうことで効率的に体を温める事ができて凍え死なずに済んだシーンが100回以上ある。持っているだけで安心感が違う。
ほぼ外気温と同じ現場仕事でもこれを装着するだけで皆が寒い寒いとぼやいてる中でも「うおおおあったけえ....」といった優越感がある。むしろ暑くてジャンパー脱いでしまい一人だけワンシーズ違う恰好になってしまうこともしばしば。これは使い捨てカイロなんぞとは比べ物にはならない熱量だ使えばわかる....。
そして8年前に買った本体だがいまだに現役である、火口を2回と中の綿を交換しただけで壊れる気配がない。というか部品が少ないので壊れないし壊せない。あと1000年は使える。
使い方に少しクセがある
燃料式カイロという事だけあって使い捨てカイロや充電式カイロにはない少し面倒な工程があるが、その手間以上の効果は得られると僕は思っている。
1.フタを外し火口を外す
手で簡単にばらす事ができる。
一つ注意してほしいのがこの火口の中央の綿のようなものは触ってはならない。
2.燃料を入れる
燃料はこのタカビシ化学 カイロ用NTベンジン 500mlの他にも、『エビスベンジン』などがある。
ハクキンカイロを買うと必ずついてくるこの軽量カップに燃料【ベンジン】をいれる。
半回転させる事で弁が開いて中の綿に吸わせる事ができる。
軽量カップにはメモリがついていて1メモリあたり6ccで単純に6時間発熱することになる。
最大容量は25ccまで入れられる。いれすぎたら本体を逆さにして過剰分を排出しよう。
3.元に戻したら火口の上をライターで温める
火口の綿のようなもの上をライターで2~3秒温める。
この綿のようなもの【プラチナ媒体】を直接炙ってしまうと火口の寿命が著しく短くなるので注意しよう。
化学反応で熱を発生させているのでその反応に必要な熱を与えてあげればよいだけである。
4.フタをしてスリーブにいれたら完了
あとはカイロベルトで腰なり首なりポッケにいれるなり好きな所を温めてくれ。
これはもうポケットにミニ暖房だ。女性も男性も全ての人類におススメである。
ハクキンカイロサイコー!とは言っても
この工程は慣れれば1分以内にできるが、最初は手間である。
充電式カイロや使い捨ての手軽さには到底かなわないし、一度発熱したら止める事は基本できないのでそこも充電式カイロに軍配があがる。
【一応火口をフタで挟んで取れば発熱は止められるがヤケド注意である】
使い捨てカイロに比べて初期投資があるし、ベンジン代と使い捨てカイロの料金はいいとこ同じぐらいである。
だがしかしそのすべてを覆すほどのパワーがあるのだ。カイロ貼ってもさむい....と悩む冷え性な方や極寒に晒される予定の人は使ってみてはどうだろうか。