だんだんと冷えてきて吐く息の白さが増していくこの季節。
来週には降雪の予報で、来月には朝から雪よせが待っている秋田からこんにちは戸田です。
早くもストーブを使ってしまっているクソ雑魚なんだけど、やっぱり寒いと体調崩すしテンションも下がるので今年は早めにアレも出しました。
そうハクキンカイロです。
ついこないだキャンプに行ってきた時もありがたさをバチバチに痛感。焚火中は暖かくて幸せだけど、寝袋の中はもはや冷蔵庫。
そんな中でもホッカイロとは比べものにならないパワーで外気温4度でも震えずに眠る事ができた。
知ってしまった以上俺はもうコイツなしでは生きていく事が出来ない体になってしまったようだ。
キャンプの防寒で証明された実力だ。日常生活でも大いに役立ってくれるサイコーのアイテムなので寒がりさんは是非使ってみてほしい。
ハクキンカイロとはなんなのか
簡単にいうとベンジンを使った【燃料式カイロ】です。
燃料を使うといっても中でメラメラ燃えているものでもないし、火事に繋がるような仕組みでもない。
発熱原理はwiki先生を見てもらうとして、化学反応を起こしてちょうどいい熱を安定して発生させるというもの。
非常に安定して熱を発生させてくれる。酸欠状態に成らなければ立ち消えもほぼない。
ハクキンカイロは使い方にクセがあるものの慣れてしまえば他のカイロとは比べ物にならない程に心強い。
使い捨てカイロや充電式カイロが自家用車だとしたらハクキンカイロはレーシングカーだ。
お手軽さは無いものの乗りこなせば超スピードだぜ。
超高温になるので持ち歩くストーブともいわれている
さすがにストーブは言い過ぎじゃないの?なんて思うんだけど、言い過ぎ。
といってもストーブとして比喩されるぐらいカイロの中で火力があるという事。
コスパに関して充電式カイロや使い捨てカイロと比べたら初期投資は少し高いかな?ってレベル。といっても4000円程度。
ランニングコストは1日あたり12時間使用で使い捨てカイロより数円高い程度なんだけど、その差額からは比べ物にならないほどの熱量を放出してくれます。
熱すぎてマジでヤケドする
ハクキンカイロはそのまま使うんじゃなくてこういったなんらかのスリーブに入れて使用する。
というのもゆっくりと温度が上昇していくんだけど、一番いい状態で60度を超えてくる。
60度は普通にヤケドしちゃう。
なので何かで包んであげるとちょうどいい熱気がムンムンでてくるのだ。
使い捨てカイロの多くは40度~41度のモデルが一般的で素手で容易に触ることができる。
やはり40度の熱源と60度の熱源に布かぶせて体感40度にするのでは熱量が違いすぎる。
使い方にクセがある
使い捨てカイロは袋から開ければすぐに使える。また充電式カイロは電源ボタンを押すだけ。
一方ハクキンカイロは燃料を入れたあとに火を使って化学反応を起こさせるという工程がある。
ハクキンカイロ・燃料【ベンジン】・計量カップ・ライターと使うものが多いのでちょっと手軽さに欠けちゃう。
しかし「ハイ!めんどくせー!!!!さよなら!!!!」とならないでほしい。
そのひと手間を超えた先には本気の「あったかいんだからぁ」が待っているんだ。
燃料を買う必要がある
ハクキンカイロはベンジンという燃料を買わなくてはならない。
そしてその燃料はあきらかに季節によって値段が変化するので、冬を迎える今がかなり高騰傾向にある。
ピークは1月~2月だ。空前のキャンプブームも相まってとんでもない値段になる可能性もある。
ハクキン生活を始めるなら11月か12月に2~3本備蓄して活用してほしいと思う。
ハクキンカイロの使い方
慣れれば簡単。慣れるまでは楽しもう。
まずは本体のフタを外す。
そうするとこう見た目になる。
次にこの【火口】といわれるフワフワした金属糸の集合体みたいなパーツを外す。
そうすると中に白い綿が見える。
燃料を補充する
そこにこの軽量カップを差し込む。この軽量カップはハクキンカイロを買うとついてくる。
このカップはハクキンカイロと並行な状態だと燃料は下に落ちない構造だ。なのでここで自分の好きな量のベンジン【燃料】を入れてやる。
ちなみに1mlあたり約1時間いかないぐらいと思ってくれればいい。10時間使いたければ11mlぐらいを目安にしよう。
この軽量カップは下の線が6ml【約6時間分】で上の線が12.5ml【約12時間分】となっている。
MAXは上の線2杯分【約24時間分】だ。
燃料をカップにいれたら90度カップを回す。そうするとスッーと燃料が落ちて中の綿に吸われていく。
もしここで燃料を入れ過ぎてしまった際にはカイロの火口がついてない状態で逆さまにして本体を少しつぶしてあげると余分なベンジンが排出される。
ベンジンが適量補充された事を確認したら外した火口を付けてあげればOKだ。
ちなみに火口の中の金属糸のようなもの【プラチナ媒体】触るのはNGだ。手の油や汚れが付くと燃焼効率が悪くなってしまうので、
しっかり両サイドの金属部分をつかもう。
火をつける【熱を与える】
一番重要な所なんだけど、いまいちよくわかんない工程だと思う。
でもすごい簡単なので安心してくれ。先ほど付けた火口のそばにライター等で熱を与えるだけ。
一つ注意してほしいのが火口の金属糸の様なものを直接炙ってはならないという事です。
火口に火を3秒~5秒程度近づけるだけでOK。
直接炙るとプラチナ媒体が焦げてしまって煤が出てしまう。そうなると寿命や性能の低下につながってしまう。
たまにゴリゴリに直接炙っているやり方を紹介している記事を見たりするけど、ダメ絶対。
炙るんじゃなくて火口に熱を与えて化学反応を始めさせる温度にしてあげるだけでOKです。
フタを火口に近づけると近づけたところが熱で曇る。そうすれば着火成功の合図だ。
ちなみ俺が火をつけるときはこれを使っている。というかライターはコレしか使ってない。
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一家に一個。SOTOスライドガストーチ。グッバイ使い捨てライター
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ハクキンカイロの止め方・消し方
ハクキンカイロは途中で止める事ができる。
推奨されている行為では無いが俺は10年間これでガシガシ使ってる。
消し方はマジで簡単。火口をフタでつかんで外すだけ。まじで楽勝です。
汚くてすまねぇ......使い込んでる証だと思ってほしい。
ひとつ注意があるとすれば、この時外した火口の温度が100度超えしちゃってるので直接掴んだら手が死にます。
なんか熱に強い物の上にぶん投げて冷めるのを待ちましょう。
俺はステンレスバットとかの上に置いちゃってます。たまに木のテーブルにも普通に置いちゃってますが、
燃料類や火気厳禁のスプレー缶等の近くに置かなければ各自好きなようにしちゃってください。
ハクキンカイロのメリット・デメリット【俺の使用例】
いい所もあるんだけどモチロン気になるところもある。
俺はこのデメリットを受け入れたうえで圧倒的にメリットの方が高いのでず~~~っと使ってます。
- 燃料を入れたり購入するのが割とだるい
- たまに燃料を入れる際にこぼしてしまう
- ベンジンの買い貯めるをすると場所がとられる
- 複数個所に張り付ける事が出来ない
- 燃焼中少し石油系の独特なにおいがする
書いたもののそんなに気にならない事ばっかりだった。
そしてメリットはというと、
- 圧倒的暖かさ
- マジで壊れないので半永久的に使える
- 基本的に火事の心配がない事
- 見た目がかっこいい
- 燃料の量で時間調節ができる事
- 途中で止める事ができる
- 調子が悪くなってもメンテナンスすれば復活できる事
といった所。最高です。
ごくまれに火が付きずらい、中々温まらない等の不具合等が起きる。可愛いやつめ。とりあえず基本は火口の交換でOK。
細かい問題はハクキンカイロ非公式ファンサイトという神サイトがあるのでこのサイトのメンテナンスウィザードを見ると
99%の問題は解決できる。ほんとここはすごい。ハクキンカイロ愛に満ち溢れている。
そしてハクキンカイロが何故こんなにも愛されているのかを使ってみて素晴らしさを体験してほしい。
きっと虜になるはず。これから一番寒い時期に突入するので、ハクキンカイロでぬくぬく過ごしてみてはどうでしょうか。