こんにちは、戸田です。今回はみんな大好きリバーライトのフライパンのお話です。
というのも我が家ではテフロンフライパンの他に鉄フライパンを使用しています。というか鉄フライパンが第一軍でテフロンフライパンがたまに使うといった頻度です。
鉄フライパンって聞くと
- 重いくて取り扱いが大変
- 手入れがめんどくさそう
- プロしか使わない【一般人向けではない】
- テフロンフライパンの下位互換(笑)
といったマイナスのイメージが最初に浮かんでくるので無いでしょうか。
俺も「素材・品質に拗らせすぎた土曜のパパがごく稀に料理する際に使うもの」「拘りがありすぎて家でもプロ用使っちゃう人」の為のアイテム。
みたいなイメージがあったんだけど、いざ使ってみたらほんとにそんな事は無かったです。むしろ真逆。
もちろんテフロンとは使い勝手が違うし、ちょっとした手入れが必要になってくるのは否めないんだけど慣れれば1分の作業だ!
料理によっててテフロンフライパンと使い分ける事で特別なスキルが無くても食事の質をグンと底上げできるスーパー便利アイテムだ。
手入れをしていても焦げ付いてしまう
鉄フライパンは使い終わった後にたわしで水洗いしてあげて、そのあと油をかる~く塗ってあげるだけでOKなのだ。
汚れがちょっと強い時はフライパンに水を入れて沸騰させてあげれば勝手に汚れがはがれてくる。手入れなんてこんなもんです。
マジでとれねーってときは別に中性洗剤とか使っちゃっていいと俺はおもいます。終わった後の油塗りさえさぼらなければ大丈夫。
といっても3年・4年と使っているとゆっくりゆっくりとフライパンに食材が張り付くようになってしまう。
そしてマジで取れない焦げ付きが発生してしまい、使い心地が悪くなってきたので今回はフライパンのコゲを徹底洗浄する事とした。
これは俺が使ってる鉄フライパン【リバーライト君】である。今から彼は生まれ変わるのだが........
結論から言うと新品のフライパンに買い換えたレベルの品質まで戻った。むしろ新品以上なんじゃないかと思っている。
所要時間は約1時間30分。使ったお金は約100円~200円。
用意するものはコレ【100均で余裕です】
まずは紙ヤスリ。番手は#80・120・240・600ぐらいで全然問題なしです。
100均で売ってる木工用サンドペーパーで十分でーす。
ちなみに隣のメタルコンパウンドはピカールと同じようなものです。俺は最後の磨きはコイツを使わないと終われない性格なだけで、
持って無い人は使う必要は一切ないんだからね......!!!!
変態凝り性の人はこんなのを使って番手を小刻みにしていけばとんでもない仕上がりになると思うけど、それはもう見た目の問題になってしまうのでおススメはしないです。
ちなみにヤスリで焦げを削っていく際にすこし柔らかいウレタンのブロックがあれば非常に捗るぞ!
こういったブロックに、紙やすりをカットして乗せてあげると
こんな感になって非常に持ちやすくなる。最初の荒い番手【目が粗いヤスリ】は特にキツイのでこんなのを活用してくれ!
あとは使わないステンレスのスプーン【あるなら鉄より柔らかい金属ヘラ】とカセットコンロ。これでOK。
まずは空焼き【焼き切り】を行います《約15分》
家コンロだとSiセンサーとかが発動してしまうので俺はカセットコンロでやりました。
ちなみに煙がモクモクでるので、外でやるといい。
とにかく火にかける。ただそれだけです。そして煙が出て来ても続けます。
そしてフライパンに付着した残留物が全て焼き切れたら煙は出なくなるのでそこまでやってください。俺は大体15分ぐらいで焼き切れました。
こんな風に炭のカスみたいなのが出てきます。こうなっちまえばあとは削り落とすだけです。
ですが、クソアチチなのでまずは冷ましましょう.....今すぐ削りたい気持ちはおさえるんだ....!!!!
コゲを削り落とします【体力勝負】《約1時間》
俺は最初は捨ててもいい『ステンレスのスプーン』で頑固なコゲを削った。
ぱっと見傷だらけに見えるけど、大丈夫だ。問題無い。
こんな感じでメタメタにしてやったら『紙ヤスリ先生』の出番である。
こっからは本気の体力勝負。二の腕のエクササイズ......スタートだ!
#80番手での研磨
ここが一番キツイ。俺のは状態が悪かったので40分ぐらいはこすったと思う。でも見違える状態までいった。
あらかたのコゲは取れた。けど表面はザラザラ。
#120番手での研磨
だいぶ綺麗になってきた。コイツは10分ぐらいの削り。腕パンパン。
#240番手での研磨
右腕がプランプランなので左腕に頑張ってもらっている。
かなり光沢が出てきたので俺もニンマリ。ここからは歯止めが効かなくなる時間。
#400番手での研磨
かゆ……うま......。左手も痺れてきた。でも楽しくてやめられない。約5分削った。
#600番手での研磨 【普通は仕上げ】
かなり滑らかな仕上がりで触ってもツルっとする感じはある。手はどっかいった。
もうコゲもないし表面が滑らかになってるので油を馴染ませれば完成なんだろうけど、バイク乗りはここでは終われない。パーツ磨き沼にハマった事のある人種はここからが勝負。
これはただの病なので通常の【鉄フライパン復活】はここまでで問題なしです!
ワコーズ・メタルポリッシャーでの磨き【拗らせ】
やっぱコイツで終わらないと締まらないのがバイク乗りってもんだ【偏見】
もちろん液体コンパウンドを使う時はウエスじゃなくてラップでこするんだぞ!!
ちなみにこれはフライパンの復活とか関係なくて俺の自己満なので真似しないでください。時間の無駄です。
そしてこする事数分後......
ムホホホホwwwコレ鉄フライパンなんだぜwwww
ぐらいまで来たけどまだいける....。でも今回は惜しくもここで終了。まだ次の工程あるしね!
というわけで汚れ落としが終わったので火入れいきまーす。
またもや加熱して『酸化被膜』をつくります。《約10分》
綺麗になったフライパンはいわば保護膜の無い裸の状態。
ここに熱を加えてあげると『黒サビ』といわれる酸化被膜ができあがるらしいっす。
『黒サビ』なんていうけど実際は『玉虫色・青み掛かった虹色・チタンの焼き色』といった感じになります。俺はこの色大好きです....!!!!
熱を加え続けるとこんな感じになります。
温度は約600度に達すると生成されるので家のSiセンサーが付いたコンロじゃ無理です。カセットコンロを使いましょう。もしくはSiセンサー外そう。
角度を変えてあげて全体的にこの焼き目を付けてあげれば完璧。まじで綺麗すぎてウットリするぜ.....!!
ここまで仕上げたら後は油を馴染ませてやれば完成だ!!大丈夫だ、ゴールは近いぞ!よく頑張った...あと少しだ!!!!!
油慣らしを行ってフライパンをヌルテカにします《約5分》
今回チョイスしたのはアマニ油。ちょっと金額が金額で手が震えたけど油の特性上、一番鉄フライパンのシーズニングに向いてるそうなので試してみました。
たっぷりとフライパンに垂らしたら弱火~中火の間で5分程加熱。途中で回してあげたり・キッチンペーパーを使ってフチにも油を塗りこんであげる。
あとは冷ました後に軽くふき取ってあげれば完成だ....!おめでとう!!!俺のも君のフライパンも生まれ変わったぞ....!!!
美しく焼けたその模様はまるでギャラクスィー・・・・滑らかな肌触りはまるでシルクの....試運転いきます。
使い心地が爆上がりした。【もはや新品以上】
試運転といったら張り付きの代表、スクランブルエッグよね。
というわけで作ってみたけど、もう写真見てくれ。語る事は無い。
フライパンの上で玉子が滑ってますわ。
箸でかき回してもくっ付く気配など一切ない。
というわけで完全復活した我が家の鉄フライパンでした。
思い返せば『トダログ』の一番最は鉄フライパンを買ってまじで捗ってるぜ~なんて記事だった。
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鉄製フライパンリバーライトを買って財布も胃も幸せになった話
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情報が古いクソ記事なんだけどそのフライパンをオーバーホールするってのはすこし感慨深い。
これからもこの鉄フライパンとは長い付き合いになりそうである。ホントに買ってよかった。
鉄フライパンやっぱ最高だわ。
メンテナンスする楽しさもしかり、鉄フライパンはやっぱりコスパもいいと感じた。
200円ぐらいと1時間半で新品に戻せるのだからコレは使っちまったらやめらんねぇぜ。もう一つキャンプ用に買い足してしまったのは内緒。