俺のハクキンカイロは使い始めて11年目に到達した。
そして2年間にヨッメに購入したものに比べて光沢は飛び、白く曇っていてポツポツとサビ汚れが付着している上に共に戦ってきた傷もある。
正直いうとかなり鍛えられた状態で最高にカッコイイと思ってる。
この鍛え抜かれた姿を購入当時の磨き込まれたバイクのパーツの様にピカピカにする事は出来ないか.....?という好奇心が出てきたので試してみる事にする。
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結果から言うと普通に大失敗
今回使用したのがバイクの金属磨きの鉄板アイテム【ワコーズ・メタルコンパウンド】だ。
このメタコンを使って磨いた金属の輝きといったら癖になるなんてレベルじゃない。
この輝きを俺のくすんだハクキンカイロにも与えるべくしてチャレンジした所、見事大失敗。なんてこったい/(^o^)\
「汚れがガンガン落ちるぞ~ムホホホホ!!!」と磨きまくっていた所
メッキ層が剥がれて地肌が出てきてしまいました。これは完全に失敗。
今回失敗した磨き方はこの手順
まず使った物がこのアイテム。
そもそもやらない方がいいんだけど、ただの失敗談として「ほーん」ぐらいに思ってくれればOK。
サランラップ・メタルコンパウンド・ボロ布切れ【ウエス】・トレーの四点セット。
サランラップは磨く用のマストアイテムです。このサランラップがある事でメタルコンパウンドの性能を最大限に発揮する事が出来る。
ボロ切れは磨いた汚れをふき取る為なので沢山用意した。トレーや手袋はテーブル・素手の保護の為となっている。
まずは汚れた溶剤が火口に入らないようにティッシュペーパーなどで養生します。
適当に詰め込んだだけだけど、コレを行う事で結果的に命拾いしました。
後はフタ側にティッシュを詰め込んでクジャクの通気口から液体が入らないようにします【俺はコレをやらずに地獄になった】
入れすぎると蓋が閉まらなくなのでやるなら通気口が埋まるぐらいがよさそう【※そもそもやらない方がいい】
下準備が終わったので後はハクキンカイロを磨くだけ。早速やってみよう。
まずはサランラップにメタルコンパウンドを適量【歯磨き2回分】程度つけます。
なぜスポンジや布切れでは無くラップにメタルコンパウンドを付けかというと、
スポンジや布側にコンパウンド液を付けるとスポンジの方にドンドン液が吸収されてしまって「吸われて無くなる→足して擦る→吸われて無くなる.....」のループが発生する。
これを続けるとメタルコンパウンドがすぐに無くなってしまうのだ。
そこで吸水性とは無縁のラップで擦る事で常にコンパウンドと磨きたいパーツが擦れ続けるので超効率的に磨き続ける事ができる。
そして擦りまくったハクキンがコチラ。このドロドロに溶けた汚れをふき取ればピカピカのハクキンカイロが現れるはず......!!!!!
どうだ....??
あれ.....??あんまり綺麗になっていない。
しっかりふき取った所、前よりは綺麗になったけれどもまだ白い点々が残っている。
なのでもう一度行う事にした。
結果、銅っぽい地肌が出て来てしまった上に大量の磨き傷が発生。コレは完全に失敗。
白サビは取れたものの前よりもビンテージ感が増してしまった。
ハクキンカイロ磨きに失敗した原因
そもそも磨く行為が基本駄目なんだけど、何故駄目なのか要因を分析してみる。
原因その①メッキはそもそもコンパウンドで磨くのは良くない
調べてみた所、ハクキンカイロは表面にニッケルメッキという加工が施される。
ニッケルメッキは熱伝導が良く多少複雑な形状にも付きまわるのに対してクロムメッキよりも高度が低いそう。
そして多くの部品はニッケルメッキの上にクロムメッキ加工を行うそうだがハクキンはカイロの性能を最大限に引き出す為、熱伝導のいいニッケルメッキまでしか行っていないのでより弱いメッキ状態だった。
そもそもメッキは金属の上に薄~くピカピカ塗料が塗ってあるイメージなのでコンパウンドでやったらダメに決まってた。
メッキを磨く際には研磨剤が入っていないタイプのポリッシャーを使うべきだった。
メッキパーツにはこの辺りを使うのが正解みたい。無知って怖い。
原因その②やるにしてもメタルコンパウンドの粒子が荒すぎた
いくらなんでも磨き傷が付きすぎてるのでメタコンの粒子は思った以上に荒いみたい。
正確な粒子の数値は出てないけれども低~中程度の粗さとの事なので触った感じツルっとはしてるけどよく見ると線だらけ。
メタコンより番手が高いピカール液でさらっとやった方がマシだった。
持ってる人ならピカールエクストラメタルポリッシュぐらいの細かさならメッキに若干のダメージは入るけど表面の輝きは取り戻せるはず。
悪あがきに家にあったピカール液で仕上げてみる
ここまできたらもうどうにでもなれ状態になってる。
家にある最も粒子が細かい研磨剤がピカール液しかなかったので、メタコンと同じ手法で更に磨いてみる事にする。
もうメタルコンパウンドで粗削りしたからにはすこして整えてあげないとな....。
頼むぞ.....!!ピカール液....!!!メッキをあまり剥がさずに輝いてくれ.....!!
お?
いい感じじゃないか。表面の汚れはメッキごとメタルコンパウンドで削り取られてピカール液でメッキを残しつつ表面を整える事に成功した。ちょっと出た地金がカッコイイ。
恐らくまたピカールをやったら地肌の部分の露出がどんどん増えていきそうなので磨きはこれにて終了。
メッキ層が薄くなったことによって俺のハクキンカイロはより錆びやすく・より汚れやすい個体になってしまったのでコレからは定期的にマイクロファイバータオルで拭いてあげる事にした。
磨くのはオススメしないけど、やるならメッキ用を使って輝かせるのが一番ですね。
マイクロファイバークロスで拭いても満足出来なくてどうしようか迷ってる人は参考になれば嬉しい。
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