そう、こいつは「なんでもっと早く買わなかった」シリーズ。ただそれだけです。
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金額が金額だけに買うの2年近く悩んでしまった商品。
今まではずーっと自動コーヒーミルを使った手淹れコーヒーだったけど遂に解放された。歯を磨きながらドリップする俺の朝が終わった。
アマゾンブラックフライデーにより過去一安くなっていたため遂に購入してしまいました。憧れのマグニフィカ。これマジですげぇ。
悩んでるならまずは買おう。そして要らなかったらすぐに売ればいいだけ。
デロンギのマグニフィカSを買おうかどうか悩み過ぎて泥沼にハマっている人が沢山いる事を俺は知っている。
それもそのはず。コーヒーを淹れるだけのマシンで5万越えは高すぎる。そう高すぎるのだ。
正直コーヒーを常飲してない人からしたらコーヒーマシンに5万円超えは常軌を逸脱した金額で「コーヒーオタク専用マシン」に分類される可能性がある。
だがこのデロンギのマグニフィカには価格に見合った価値がある。中古価格がそれを証明している。
数回程度の使用なら4万5000円程度で取引されており、使い込んでも状態が良ければ3万円~3万8000円が相場となっている【2022年12月現在】
すなわちデロンギの使用感・サイズ感・メンテナンス性・起動音・味の体験料金は7000円~10000円。これで「必要だったか必要じゃなかったか」がわかる。
だとすれば買おうか買わないかをひたすら悩んで無駄な時間と労力を使いまくる前に買ってしまった方がいいですマジで。
俺はこれで大失敗した。2年前に買っておけばよかった。ほんとに返して欲しい俺の時間。悩んだ時間、中古の状態・価格を見漁った時間、Keepaを睨みつけた日々【amazonの価格変動グラフ】、毎日10分ほどアホ顔しながら「の」の字を書いてコーヒーを淹れ続けた虚の時間。
マグニフィカSは想像の5倍デカい。クソデカ重い。でもカッコいい。
ここからはマグニフィカSの外見の話にいこう。
まずこのマグニフィカSだけれども、デカい。とにかくデカい。そして長い。
マグニフィカSの寸法はこんな感じ。デカすぎ。
横幅は約24cmといった所。
横に倒した500mlペットボトルよりもすこ~しだけ長い、といった感じ。ここは許容範囲。
次に高さが35cm。これは中々の存在感。
フェイスタオルの短い側とおんなじぐらい。FIFAワールドカップのトロフィーも同じぐらいの高さらしい。しらんけど。
これに加えて上のフタを開けてコーヒー豆【粉】を補充するので上は解放しておいた方がいい。引き出し式の上がよさそう。
そして奥行きが悪魔の43cm。これがマグニフィカデビューをしたユーザーがぶち当たる壁。
こいつは圧倒的に長いのだ。このスペースさえ確保できればもうこの子を迎え入れる事準備は万全。
43cmというと千円札を横に3枚並べたに等しい長さ。マジでクソ長い。
それに加えて電源コードがコンニチワしているので逃がす穴もしくは奥行きに少しゆとりがあった方が安全に設置できます。
マグニフィカは重すぎ。取っ手のない9kgは時に凶器になりえる
コイツの総重量は9kg。米かよって領域。男性なら問題ないと思うんだけど、特に力のない女性は注意してほしい。
設置する際にはハンドクリーム等のぬめりが発生するクリームの塗布を中止した方がいいと思う。
もしズルっといって足にでもあたったらマジで骨折してしまう。
側面も底面もフラットな形状かつ手掛けが無いので気を付けて欲しい。
マグニフィカの外観はカッコよすぎる。オシャレな人の家では輝く。
こいつは普通にカッコいい。
本体は割と深めのブラック塗装でプラスチックの安っぽさが全然ない。ニヤニヤしちゃう。
ボタン周辺もプラスチックの癖に塗装がメタル調ですごくいい。
このパネルのアイコンとかに関しては最初は「?」感があるけど慣れれば問題なし。
受け皿のステンレスパネルがかなり高級感があっていい。しかしコーヒーカスが付きやすい箇所なので定期的に全体を拭き掃除して必要に応じて磨いてあげるとよさそう。
いつものコーヒーがいつも通り美味い。とにかく安定して美味い。
俺は以前シロカの「カフェ箱」という自動コーヒーメーカーを買った事がある。
「ハンドドリップを卒業するんだ!」と意気込んで1万円ぐらいを投資して買ったものの、得られたものはやたら酸っぱい黒い汁と部屋に響き渡る騒音だけだった。
あまりにゲロマズだったので使用1日目で親族にあげるという事態が発生した。
結局の所「自分で淹れたのが一番美味いな」と思いまたハンドドリップに戻ったけどやはり時間がかかりすぎる上に消耗品や手入れが手間過ぎる。でも仕事前・休みの日に美味いコーヒーをバカスカ飲みたい。
そこで購入したマグニフィカなんだけどわりとマジで明確に味が違う。バカ舌の俺でも分かった。
なんか酸っぱくならずいい匂いが持続してスッキリした飲み心地の上に程よい苦みが舌に残ってとにかくコーヒー飲んでる感がヤバい。
コーヒー豆は中毒化してからは色々冒険した後コスト的に「無印良品のダーク豆」か「藤田コーヒーラオスブレンド」しか使ってないので一応舌は覚えてるはずなので、入れるマシンによって味が明確に変わるという事が分かった。
少し面倒な話をすると安いコーヒーメーカーでは「プロペラ式」というクソみたいな装置でコーヒー豆を砕くので摩擦熱や砕きムラが発生して謎の酸っぱい汁が出来るようだ。
コーヒー豆を挽く装置はコニカルコーン式>臼式>プロペラ式の順位付けとなっている。すなわちプロペラ式は安いだけで総じてクソって事だ。どんないい豆も缶コーヒーに昇華させてしまうのがプロペラ式なんだ。
もちろんデロンギのマグニフィカはコニカルコーン式を採用しているので豆の粒度・摩擦熱管理は完璧。毎回確実に同じものが出てくるのはすごくいい。
淹れ方のムラが完全に無くなったので後は自分がこれだ!と思うコーヒー豆探しの旅へ行ってらっしゃい。
ちなみにミルクスチームなるものを極めるとこんな物がつくれるらしい。
といっても俺は普通のコーヒーしか飲んでない。そのうち出来るようになったら生々しい記事を書こうと思う。
あとコーヒーを入れるグラスはボダムのダブルウォールグラスがマジでオススメ。
みんなきっとお気に入りのマグカップは意味不明な数だけあると思うけどコレは本当に実用的。
見た目もさることながら二重グラスなので「電子レンジ可能」なんです。これで二重構造の弱点である「飲料の温め直し」ができる。
これは是非とも全人類使ってほしい。ちなみに俺はセットで購入したけど、一つ落としてしまい「パリーン」と美しい音色を立てて割れた。
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BODUM 【ボダム】ダブルウォールグラスこれは買い
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マグニフィカはコーヒー豆でも粉でも両方いけるので使い分けできる
これが俺がかなり気に行ってる機能ではあるんだけど、
マグニフィカのコーヒー豆・粉の投入口が別々に分かれていて本当にすばらしい。
コーヒー豆の投入口
この広々としたスペースが豆のままぶち込める場所になっている。
コーヒー豆200gがしっかり入る設計になっているんだけどここで注意して欲しいのが、一応説明書をよく読むと「コーヒー豆ホッパーに入れた豆は3日以内に使い切る事をオススメします」との記載がある。200gを3日で使い切るのは至難の技である。
実際に200gぶっこんで一日3~5杯ぐらい飲んで数日掛けて使い切ったけど味の変化は俺のバカ舌では感じる事は出来なかったけど、
コダワリのいい豆を使ってる人がいたら酸化や劣化で味が落ちるのは悲しいのでより美味しく飲む為にホッパーに豆を入れすぎないのがよさそう。
コーヒー粉の投入口
コーヒー粉はカバーの外から投入する事ができる。ちなみに投入口が小さすぎてちょっと入れずらいのが不満点。
しかし豆と粉を両方使えるということは「使い分けできる」んですね。コレがマジで最高なんです。
朝から日中にかけてコーヒーをがぶ飲みするのは問題ないけど、夜に飲みたい時にカフェインMAXのコーヒーを飲むのは気が引ける。
そんな時に役立つのカフェインレスのコーヒー粉です。俺はスタバのデカフェ粉を使う事で真夜中のコーヒー欲をしっかり満たす事が出来ている。
カフェインレスのコーヒーは基本的にどれも酸っぱくてクソだなって思うんだけど、このスタバのハウスブレンドはかなり苦みが残ってるのでいい感じ。
といってもネット価格が微妙なので近くのスーパーの方が安い可能性があるので是非チェックしてみて欲しい。
モチロン逆パターンでもいいし、お気に入りの豆とサブの粉とかで使い分けたりパターンは人の数だけある。自分のあった使い分けをして最高のコーヒー漬け生活を送って欲しい。
マグニフィカのメンテナンス・掃除の楽さは異常
正直言って一番感動したのはこのメンテナンス性の良さかもしれない。これは凄すぎる。ズボラ人間ほどこの製品を購入すべきだと思う。
抽出したあとのコーヒーカスの手入れが余りにも楽過ぎる
まずマグニフィカ本体から受け皿・カス受けトレーを引き出すとこうなっている。
このあたりを数日に一回綺麗にしておけば多分問題は何も起きない。限界が来ればマシンがランプで教えてくれます。【公式では毎日を推奨しています】
このコーヒーの絞りカスを見て欲しい。コーヒー豆を挽いて抽出した後のカスに水分がほぼ無い。コレはマジで天才。
モチロントレーから受け皿をこんな感じで外す事ができるので後はゴミ箱にコンコンと叩きつけるだけでコーヒーカスは全て落ちる。最高過ぎる。
コーヒー粉がギュッとプレスされて水分が絞られきっているのでそのままゴミ箱に行ける。なんならコーヒーカスは消臭効果もあると聞いてるので夏場の生ごみと一緒にぶち込めば一石二鳥である。
自動洗浄機能でコーヒーの通り道は常に清潔。
- 電源を入れた時
- 電源を切った時
- 放置して自動で電源が切れた時
この始まりと終わりにコーヒーの通り道を熱湯で自動洗浄してくれる。マジですごすぎる。ほぼほぼメンテナンスフリーと言っても過言では無い。
「ウィーン.....ビビビビビビビビ......!!!!」と中々いい音がするけど元気に洗ってくれてるんだなって思うと愛おしさすらある。掃除しなくていいって最高。
気になる人はノズル先にグラスを置いて洗浄液を受ければいいけど、下の受け皿に垂れ流しでもOK。個人的にはなんか下の受け皿を取り外すのがめんどくさいので毎回グラスで受けてます。
受け皿に洗浄液がたまるとこんな風になる。なんだかこの状態はあまり清潔とは言えないのでやはり毎回グラスで受ける事をオススメしたい。
ちなみに赤いポッチみたいなのがブイの役割をはたしていてある程度洗浄液が溜まってくると
こんな風にステンレストレーから浮き上がってくる。
浮き上がってきたら「水量がマックスです。マジで溢れます」の合図。ここで水を捨ててあげないと大変な事になるので要注意だ。
購入したら知っておいて欲しいマグニフィカSの機能
ぶっちゃけ俺はコーヒーにそこまでこだわりが無いので「毎回安定して同じ味の酸っぱくないコーヒーが飲めればOK」って感じなんだけど、
マグニフィカSはそんなどうでもいい人間をも揺さぶる魅力的な拡張機能を持っているいる。これは有難いほんとに。
コーヒーの豆の粒度を細かく調整する事が出来る
コーヒー豆ホッパーに7~1までの粒度変更のツマミがある。
時計方向に回せば細かくなって苦みが増し香りが立つ反面えぐみが出る。半時計方向に回せば酸味が増しコクが無薄くなりスッキリした飲み心地となるみたい。
こんな事書いて置いて正直あんまりわからない。でも1だとエスプレッソになっちまうので3ぐらいが個人的に丁度いい。
ここで注意して欲しいのがこのコーヒー豆の粒度変更はギュイーンと爆音を立ててコーヒー豆を挽いている間しか変更できないのだ。
マシンが動いてない時に無理にツマミを回すと壊れる原因になるそうだ。5万以上出してるんだから壊すわけにはいかない。マジで気をつけよう。
豆を挽く時間は10秒ぐらいしかないのでその間に1メモリ動かしてまた次に1メモリ動かして....といった手法でいい所を探そう。
コーヒー豆の使用量を調整する事が出来る
メイン操作パネルど真ん中のツマミを回す事でコーヒー豆の使用量を調節する事ができる。
時計回りMAXでコーヒー豆量もMAXになりくどいほど濃厚な味のコーヒーを抽出する事が出来る。夏場にアイスコーヒーを作る際に完璧だ。
逆に半時計回しMAXでコーヒー粉を使用。半時計回しMINでうっっっっすいコーヒーを抽出する事ができる。
この『豆の粒度×豆の量』の調整で自分の「コレだ」を見つけるまで少し時間がかかると思うけどこれがまた楽しい。ハマった日にはもう生涯を共に遂げる相棒になっているかもしれない。
直ぐに熱湯が出るのでコーヒーのグラスを温める事が出来る
マグニフィカSには電子ケトルユーザーには理解できないほどの速度でお湯を生成する機能がある。
実際に俺もティファールの電子ケトルを使っているんだけどマジで理解できないスピードでお湯を生成しやがる。
本体左上のノブを回すとミルクフロッサーと言われる装置からすぐに熱湯が出てくるんだ。
この熱湯を使う事で「あらかじめコップを温める・濃すぎたコーヒーを薄める」というアクションを行う事ができる。コレは地味に役立つ。
俺は雪国在住が故に冬のコーヒーが冷める速度がマッハなのでグラスを温める事で冷めずらい恩恵を受けている。
抽出するコーヒーの温度を変える事が出来る【温い⇔熱い】
俺はこのマグニフィカSを購入して初めて分かったんだけど、コーヒーの旨味を最も生かす温度が85度前後とされているらしい。
しかしこの温度で抽出し終わった後の温度はもっと低いので好みがわかれる。マグニフィカSは簡単にコーヒーの温度を変更する事ができる。といっても正直一番熱いのから一番ぬるいのまで試したけど味の違いは殆ど感じられなかったので是非好みを見つけて欲しい。
まずは本体の背面の主電源を入れてるだけの状態にする。【どのランプも点灯していない】
この状態でコーヒー一杯ボタンを長押しすると「ECO」ランプが点灯する。これがレベル1。一番ちょうどいいとされる温度。
ここでこの「コーヒー一杯ボタン」を押す事で温度を変える事が出来る。これがレベル2。
コレがレベル3。かなりアツアツのコーヒーが出来上がる。
液晶に4つのアイコンが出てるこの状態がMAX。コンビニコーヒーより熱いかもしれない。正直熱いだけで風味は飛んでる感がある。
あとは右側の「カフェド・ジャポーネ1杯」のボタンを押せば設定完了。是非自分の好きな塩梅を見つけて欲しい。
一度に抽出するコーヒーの量を調整する事ができる
マグニフィカSを使ってビビるのが普通のコーヒーの量の少なさである。
右左側の「コーヒー一杯」の初期設定は脅威の30mlとなっていてもはやワンショットで終わる量が出て「え?なにこれ?すっくな!!」と困惑するユーザーも少なくない。
これが初期設定のレギュラーコーヒー一杯。試飲かな?
俺はこれが謎で右側のボタンのカフェジャポーネ【初期設定で120ml】を使ってたんだけど最近わかった。
背面の主電源を入れつつ、自動洗浄が終わった状態でコーヒー一杯ボタンを長押しする事で設定を変える事が出来る。
ランプが付いた状態で長押し。コーヒーミルが作動するけど無視して長押しすると緑のランプが点滅を始める。
緑のランプが点滅してる間はコーヒーが延々と抽出されるので好きなタイミングでもう一度「コーヒー一杯」のボタンを押してあげれば止まる。
これで設定完了で次からは30mlでは無く今抽出したと量の同じコーヒーを出してくれる。これは絶対に覚えていて欲しい。
デロンギ・マグニフィカSは人生の相棒になりそう。メリットだらけ
使い始めて約1ヵ月になるけどもう俺の人生に無くてはならない物とってくれた。
以前使っていたコーヒーセット【コーヒーミル・ドリッパー・ペーパーフィルター・ドリップケトル】は化石になっている。実家・親戚への島流しはもう秒読みである。
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低コストで始めるコーヒーライフ【安物でも幸福度アップ】
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とにかく価格は高いけど、性能と価値がとんでもなく高い。
- ボタンを押すだけで毎回確実に同じコーヒーを淹れてくれる
- 同じ物を出してくれるが故に好みのコーヒー豆を見つけられる
- 手入れが楽過ぎる。本当に楽チン。
- 掃除する箇所が少ないので時間を奪われない
- 美味いコーヒーがいつでも簡単に飲める
- 売れば7割方は回収できる
まじでメリットだらけ。近年まれにみる素晴らしい製品だった。
あえてデメリットを上げるとしたら
- クソデカい
- 起動音・豆の粉砕音が爆音
- 価格が高い【売れば回収可】
ぐらいだろうか。正直いってメリットが強すぎてデメリットはかすむ。自分の時間を増やしつつ幸福度もプラスしてくれる神アイテムだった。
現代の三種の神器はドラム式洗濯機・掃除ロボット・コーヒーメーカーなのかもしれない。
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