もう海の人気も無くなってくる11月。
バイク屋か?と思えるほどに集まっていたライダーが居なくなると共に男鹿半島の観光シーズンは終わりを迎える。
とんでもない寒さが到来する為どうしても冬場は閑散としてしまうのと裏腹に男鹿の海産物は旬を迎えてしまうのだ.....
ハタハタ・ヒラメ・イカ・マダラ・ズワイガニと涎ダラダラのラインナップである。
流石に雪が降ったら行くのがクソだるくなるんだけど今ならいける。そう、この雪が降る前の今こそが最高にウマイ海産物を食べるチャンスなのだ。
男鹿には海産物を取り扱うお店が沢山あるんだけど、今回は会社の人からの紹介で教えてもらった「おがんしゃ」という小料理屋にお邪魔してきた。
まず結論からいうと、ワンランク上の海鮮を豊かな時間と共に楽しめる小料理屋さんだった。鮮度・品質共に男鹿ランチでは最高レベルの逸品だったので皆に知って欲しい。
おがんしゃ の場所と営業時間を確認
おがんしゃの場所はお世辞にもわかりやすいとは言えない。
一応ノボリを出してくれてはいるんだけど、初見は間違いなくスルーする。
俺もツーリングで男鹿は結構行ってて色々見たことあると思っていいたんだけど今回教えてもらって初めて知った。
いつもは海を眺めて通る道を住宅側に目をやって慎重に運転した。そして通り過ぎた。
店舗に入った際に気のいい店員さんたちが「大丈夫?通り過ぎなかった??」と声をかけてくれたので元気な声で「ハイ!通り過ぎました」と即答した。
初めてのお店ってなんだか緊張しちゃうんだけどそこですぐにほぐしてもらった。マスターはテクニシャンだぜ。
あと注意して欲しい点がもう一つあって、【おがんしゃ】の営業時間は土日の11時30分から14時00分までだけである。
予約すれば夜の営業もしてくれるという事なので、男鹿で宴会をしたい人は電話にて確認してくれ。
とにかく感じのいい店員さんたちが第二の人生でやってるのよ~ウフフフって感じだったので電話さえすればちょっとした無理も聞いてくれる雰囲気がバチバチ。
店舗住所 | 〒010-0522 秋田県男鹿市船川港増川字惣屋布28-2 |
電話番号 | TEL 0185-44-1090 |
定休日 | 平日【電話にて相談可】 |
備考 | 冬期(12~3月)は予約営業 |
テーブル・和座敷・テラス席と選べる空間
中はお家を改造しましたって感じで実家の様な安心感に開放感とモダンさがプラスされた感じ。
入って右側にテーブル席・左側に座敷席。外のウッドデッキ上がテラス席となっているが、今時期のテラス席は凍死する恐れがあるのでシートが覆われていた。
本来は温かみのある大きな木製テーブルを囲って、男鹿の海を眺めながら優雅な時間を提供してくれる場所となっている。
テーブル席
大きな窓際の席と壁際に2席の合計3席となっていた。
席の上には調味料とか余計なものは一切無く、食事と景色を愉しむ事に集中できる空間作りになっている。
木の温かみと清潔感がある空間でカップルなんかで来ると盛り上がるかもしれない。
また厨房側にカウンター席には色んなお酒があったので、夜はマスターと常連さんたちの遊び場になってるに違いない....絶対そうや.....!!!
座敷席
いい感じ。おばあちゃん家に来た様な絶対的な安心感がある空間。
次来た際にはここに座らせてもらおうと思った。食ったあと日向で寝っ転がりたい。
この席もモチロン男鹿の海を眺める事が出来る。すごくいい空間。
おまけに奥の方にダンベルが置いてあるので、食前のトライセプスキックバッグや食後のアームカールやもできるぞ!!【要相談】
テラス席
おがんしゃの入り口の脇にドカンと配置。
夏手前の外気温26度ぐらいの時にここでビール飲みながらお刺身でも食えたら人生ゴールインかもしれない。
開店から閉店までいられる自信しかない。なんなら座敷席で一旦寝るまである。
後は開放感と引き換えに虫とお友達にならないといけないので、しっかり耐性のある人だけ行くと最高に楽しめると思う。秋田の気候だと6月中旬から~9月末ぐらいがオススメ。
おがんしゃのランチメニュー
おがんしゃのランチメニューは3種類のみと超シンプル。
そして価格もすべて税込み1,980円となっているのでお会計は人数×1,980円+飲み物代。
全部食べたい所ではあるがこういったお店ではお腹パンパンにするものではなくて食事の時間を愉しむ所なのだ。キリッ
3つ頼んで取り分けあうなんて野暮な事はしないぜ。という事でに今回は秋田錦牛のローストビーフプレートはお預けだ。
皆気付いてると思うんだけど【本日の】ランチめにゅうなので日によって刺身の内容等が変わるので三種類でも飽きる事は無い。
そして夜は予算に合わせて旬の食材を使った色んなメニューを作ってくれるそうなので電話してみてくれ!
いざ実食。1,980円のレベルじゃない。最高。
どちらのメニューも最初は茶わん蒸しからスタート。
優しいお出汁が効いた茶わん蒸し。底にはごろっと大きなエビやホタテがいる。しゅごい。この時点で馬鹿ウマイ。
そして次になめこの和え物。今回行ったのが秋だったので旬の食材ってわけか。4月5月の山菜シーズンにもう一度来なければならないと実感。
お化けサイズのなめこで食い応えは抜群だぜ。歯ごたえもとんでもないのでその辺のスーパーで買えるような品質でないように感じた。
ますかわ御前
俺が頼んだのがますかわ御前。
とんでもないブツがきた。牛玄亭の盛り付け皿と戦わせたくなるような強烈なビジュアルである。
男鹿でとれた食材達で作った季節のお刺身と豪快な焼き魚。
目の前に海なんだから刺身の鮮度は語る必要はない。とんでもない美味さでした。これは是非食べてほしい。
焼き魚もフワフワとした白身に絶妙な塩加減で最高。今日はのどぐろだそうです。すげぇよ。なんだこれ。臭みなんてもちろんない。後半はレモンを絞ってさっぱり頂いた。
あきたこまちとエビの出汁が溢れ出た味噌汁はなんとおかわりし放題だ。
男鹿海鮮市場の【海鮮定食】も見た目のインパクトは強烈だったけども圧倒的な芸術点の高さでおがんしゃのこだわりを体感。まじしゅごい。
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男鹿海鮮市場『海鮮屋』にて数量限定・海鮮定食を頂く
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海宝丼
男鹿の海の恵みと飾りつけのセンスが爆発した丼がご入場なされた。
飾りつけのお野菜からマスターの包丁捌きの技術力を感じる。
この海宝丼、海鮮はもちろんだが野菜の量もまずまずあるので単純にごはんの上に刺身が乗ってる海鮮丼とは別モンである。
というのも、ごはんとお刺身を食べて途中野菜で口の中をさっぱりさせてまたごはんとお刺身といった工程を踏めば
常に一口目のようなコンディションで味わう事ができるのだ。
中でもみじ鯛と〆サバが美味すぎた。それにタコも歯切れが良くて....全部じゃないか。とりま全部ウマイ。
忘れちゃならないお味噌汁付き。
この味噌汁がありえないほどにウマイ。お外で飲んだ味噌汁では俺史上最強にウマイ。
一口飲めばぶるっと震える。エビもまるまる食べれちゃうので貧乏人からすればお得感すら感じてしまう。
マイボトルに入れて持ち歩きたいレベルだが、塩分濃度的にタンブラーに入れられないのが悔やまれる。
デザート
秋ということで糖度MAXの柿が出てきた。
俺は柿があんま好きじゃないので滅多に食わないんだけど、久しぶりに食ったらリンゴか?ってぐらいに甘ウマだった。
季節を感じながら楽しめる料理って楽しいですね。ただうまいだけじゃなくて豊かな食事の時間を過ごせました。
思い出に残るランチタイムになりました。ごちそうさまでした。気になった人はいってみー!